誕生釈迦仏立像

誕生釈迦仏立像

誕生釈迦仏立像

種別

県指定有形文化財(彫刻)

所有者

観音寺(垂坂町)

法量

台座から頭までの高 43.6cm

材質・形状

木造 彩色 彫眼

製作年代

鎌倉時代

指定年月日

昭和30年4月7日

解説

 摩耶夫人(まやぶにん)の脇の下から生まれたばかりの釈迦が、おもむろに歩みだし、立ち止まると右手を天に向け、左手を地に向けて「天上天下唯我独尊」(てんじょうてんげゆいがどくそん)と言い放った瞬間を表した像です。このような像は、四月八日の花祭りすなわち釈迦の誕生日の儀式の際、広くて浅い鉢に置かれ、上から甘茶をかけられるのが一般的ですが、この像はそのために作られたものではなさそうです。それは、この像が木製であるからです。一般には甘茶をかけても朽ちることのない金銅で造られます。このような例は全国的にも珍しいものです。
 木のもつ質感が、硬くて冷たさを感じさせる金属と異なり、子どもの体の柔らかさを強調するはたらきを示しています。筋肉の写実的な表現から鎌倉時代の制作とされます。また、僅かに残る漆箔からもともとは金色に輝く像であったことが想像されます。