十一面観音菩薩立像

十一面観音菩薩立像

十一面観音菩薩立像

種別

市指定有形文化財(彫刻)

所在地

安性寺(山田町)

所有者

山田町釈迦如来坐像・十一面観音菩薩立像保存会

法量

像高104.3cm

材質・形状

木造 金泥古色(もとは漆箔) 彫眼

製作年代

平安時代後期

指定年月日

平成16年8月19日

解説

 今はない万松寺の本尊で、後に法源寺に移り、さらに廃仏毀釈で廃寺になると現在の安性寺に移されたと伝えられます。以来、地元の保存会によって維持されています。
 十一面観音菩薩は変化観音のひとつであり、懺悔(ざんげ)の儀式である悔過(けか)の本尊になるなど古くから人々に篤く信仰されました。
 本像は直立し、左手に水瓶(すいびょう)を持ち、右手は垂下して人々の願いを叶えようという与願印(よがんいん)を結んでいます。現状では頭の上に十の顔を配していますが、本来はもう一面を加えた十一の顔があったようです。
 構造は、檜の寄木造で頭部も体部も主要部は前後二材からなり、突出部等には別材を寄せています。現状は肉身に金泥を塗り、衣を黒っぽく古色にしていますが、もともとは全身に漆箔を施していたものと考えられます。
 穏やかな表情、柔らかな肉体の表現、浅い衣文などに平安時代末頃の作であることをうかがわせます。