算額

算額

算額

種別

市指定有形民俗文化財

所有者

神明神社(川島町)

指定年月日

平成11年9月28日

解説

 「算額」とは数学の問題を解いて神社仏閣に奉納した絵馬の一種で、神仏に感謝して、その解法を広く知らしめたり、問題を解いた自分の名前を喧伝する意味があり、江戸時代に流行した風習です。三重県では記録上、30面以上があったといわれていますが、現存するものは9面に過ぎません。神明神社にはこのうち寛政二年(1790)、天保十五年(1844)、文久三年(1863)の3種類の算額が残されており、特に寛政二年のものは現在、三重県最古のものです。寛政二年の額には3問が取り上げられ、『闡微算法(せんびさんぽう)』にある問題を解いたものです。天保十五年の額は「當社産子 柳川安左衛門」の奉納で出題した問題を門人の「清水中治」が文久四年(1864)に回答したことを裏面に記しています。文久三年の額は清水貞信が出題したものですが、題意は不明です。いずれにしても、当地で70年以上にわたって和算が伝えられ親しまれてきたことがわかる貴重な資料です。